By Ayumi Yamaguchi
サンタ・エレナ(Santa Elena)
コロンビアのアンティオキア県の首都メデジンで毎年行われる、「花祭り」(Feria de las Flores)。世界的に有名なこの花祭りに深く関わりがあるのが、山の向こうにあるサンタ・エレナと呼ばれる村です。常春なメデジンより涼しく、過ごしやすい温度でした。

Photo by: Ayumi Yamaguchi
メデジン最大級のお祭り!Feria de las Flores
1960年代から毎年7月末から8月にかけて開催される「花祭り」。1週間にかけて、沢山のイベントが行われ、最後に花飾りパレードで締められる盛大なお祭りです。一番の見どころがこのパレード。シジェタ(silleta)と呼ばれる花飾りがサンタ・エレナから運ばれ、昔から伝わる1メートル大きさのものから、成人男性の身長を大幅に上回る大きさのものまで、沢山の花飾りを背負った職人たちが列になって歩きます。

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この祭りは、アンティオキアの独立記念日にあわせてこの日程になり、職人が担ぐ花は、アンデス山脈での奴隷が人をのせて担いでいた象徴です。今ではこのシジェタが1つの芸術の形となっており、賞を目指して職人たちが様々な工夫を施した美しい作品が見られます。
“メトロカブレ”で山の向こうへ
そんなサンタ・エレナへは、山を超えていかなければなりません。バスでも行くことができますが、私のおすすめは、メデジンのケーブルカー、メトロカブレです。

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まず、メトロのアセベド(Acevedo)駅にてケーブルカーに乗り継ぎます。改札を出ずに、乗り換えてください。このケーブルカーの終点、サンタ・ドミンゴ(Santa Domingo)駅までいきます (2017年7月現在2300ペソ約85円)。サンタ・ドミンゴ駅にて、次のメトロカブレに乗り換え(2017年7月現在5200ペソ約192円)、終点のアルビ公園(Parque Arvi)でおります。
アルビ公園の、市場の左にのびた道を登ると、T字路にあたり、そこにサンタ・エレナ行きのバスが通っています(2017年7月現在2000ペソ約74円)。シジェタ作りを見学させてくれる職人の家は沢山ありますが、ランドマークがないため、事前に地図をダウンロードしておきましょう。
アルビ公園の市場で腹ごしらえ
アルビ公園には沢山の観光客が訪れるため、ここの市場はコロンビアの様々な食べ物が手軽な価格で並んでいます。(レートは2017年7月現在のものです)

Photo by: Ayumi Yamaguchi
エンパナダ 2000ペソ(74円)
トルタデレンテハ(ベジタリアンハンバーグのような) 1500ペソ(56円)
トルタデチョクロ(とうもろこしケーキ) 2000ペソ(74円)
エンジュカーダ(もっちりしたケーキ) 2500ペソ(93円)
フルーツ(イチゴ、ぶどう、さくらんぼ) 4000ペソ(148円)
家に何百種類もの花?!

Photo by: Ayumi Yamaguchi
沢山の、職人が自分の家を公開して花飾り:シジェタがどのように作られているのか見学することができます。その中でも、警察が保護のために定期的に点検に入るほど大切にされているのがこのエレンシア・シジェテラ(Herencias Silletera)。入り口に小さな看板があり、ベルを鳴らすと職人がツアーをしてくれます(2017年7月現在20,000ペソ約739円)。https://www.facebook.com/fincaherenciasilletera/

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何百種類もの花が咲いた彼らの“庭”を、スペイン語の説明とともに抜け、毎年行われる花祭りにて受賞したトロフィーやリボンを保管した小さなショールームに案内されます。案内をしてくれたおばあちゃんからは、自分と家族の仕事への誇り、伝統と花への愛を感じました。2つの色が合わさった花も、自分達で研究して咲かせているようです。

Photo by: Ayumi Yamaguchi
日本の畑サイズの、“庭”というと想像つかないような場所一面に、様々な色の花が咲いています。全てはシジェタのためで、沢山の種類や色の花があることで芸術の幅が広がるのだと感じました。
帰りのバスは、30分に1本しか通らないようなので、見つけたら手をあげて止まってもらいましょう。アルビ公園(Parque Arvi)まで行くことを確認してから乗ってください。

Photo by: Ayumi Yamaguchi
メデジン一押しの花祭り2017年度は、7月27日に始まりました。自分の村、文化、伝統、仕事を愛す人々に会いに、祭りの主人公であり裏幕のサンタ・エレナを訪れてみてはいかがでしょうか。一見の価値あり!
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